『ヴァッシュ・ザ・スタンピート

気狂いの猫。

不要な喧嘩や殺しを繰り返し
通った後は死体の山』

―――そうでなかったことを自分だけが知っている。

優しい手は命を奪わなかったが、 代わりに何もくれなかった。 温もりを知ってもそれは一時だけのことで、 去るときは与えられた分だけ奪われていく。 それなら何もしなければいいのに。 知らなければ無くても生きていけたこと、や 何も不自然に思わなかった殺し殺される世界、が

二度目の邂逅の時　彼は。
罪と血塗れた牙。苦しいこと哀しいことだけ全部持っていって消えてしまった。
…自分勝手なことに。

「…僕の分の未来は君にあげる。 　だからもう殺さないで」

…誰かの未来なんて背負いたくなかった。

けれどそれが人を殺す事の本質なのだとしたら。

もう自分は殺すことは出来ない。

…もう殺さない。

了

後書き

つーわけでやしゃ完結です。
何時の間にか画像数が無頼猫だけで100超えててビックリです。
行き当たりバッタリに描くから…（他人のフリをするな）

こいつらなんで両想いなんじゃー！？とか
この話のナイブズの扱いは一体！とか
様々な罵詈雑言もあるでしょうが
生暖かい目で見つめるだけで勘弁してやってください。
自慰を終えた震える子兎のようなこの私を
そっとしてやって置いてください（そんないいもんじゃねえだろ）
描いてみたかったのです牧師の身代わりになる台風を。
原作設定でやろうかとギリギリまで迷っていたのですが
レムが居たらできねえよこれ、と思ったのでＧＯ。

そしたら７月のアワーズがとんでもないことになってるし。
ちくしょうＶＷ両想いにするの内藤さんに先越された！
（←何内藤先生に対抗心燃やしてんだ）

あとこのエンドだと本編の「参」が非常に蛇足になるので撤去して
そのうちエロ足して猫耳頁付近にリンク繋げときます。そのうちな。

あー長かった。もうシリアス連作なんてコリゴリだよドヒャー（ジャンプして静止画像エンド）

佐々木ササ　2002/6/2　了