躯に咲く花 気が付くと辺りは真っ白で 目に入ったのは地に伏す君 地面には沢山の血が滴っていて 思わず歩み寄り、いつもの黒いジャケットを着ていない君を抱え起こすと 腹からはみ出た小腸がだらりと垂れた 君はまだ息があった そっと名前を呼ぶと目を開いたけど、その黒い瞳は僕に焦点を合わす事なく宙を彷徨 う もう一度、名を呼ぶと、彼は微かに僕の名を呼ぶ 「ヴァッシュ…」と 彼の胸には穴が開いていて息をする度、ひゅーひゅーと音がした 苦しいかと僕が尋ねると彼は首を横に振る 痛みは感じないらしい けれど血が止め処無く溢れるのを見て痛そうだと思った けれど本人が痛くないと言うのなら痛くないのだろう ウルフウッドの顔は真っ白だった そろそろ死んじゃうのかな? 僕はウルフウッドの唇に僕のを重ねた 唇の端から伝う血を舐め取って 君を構成する一部を僕の体内に取り込んだ 君が死んでも僕の中で君が生き続けるかもと思ったから
ウルフウッド 愛してたよ?
ねぇ、この地が花のいっぱい咲くところだったら良かったのにね そうしたら君の抜け殻を埋めて、その上に花の種をいっぱい蒔いて 綺麗な花、咲かせたのに
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幸喜さんコメント |||
はい、突然スイマセン!押しかけ女房幸喜です!!先に雪パラレルより仕上がってしまったのでこっちを先にお披露目っす(><) 感想頂けると嬉しいっす! |
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†佐々木コメント返し†
ヴァッシュさんが異常に冷静で怖いです。 死が哀しいのは 死体そのものの哀れさよりも 二度とそれが動いてくれず こちらを見てくれない、ということが哀しいのではないのかな。 でもこの話のVさんがそれに思い至るのは、 |
コメントは両方ともメールのやり取りから抜粋。