血まみれで道端に落ちていたその猫を見つけたのは1年程前のことだった
過ぎ去る泡沫のような日々
彼の瞳からときおりふきだす
この世界への憎しみとか悲しみとか
…そんなものがうすれて、やがてほとんど見えなくなった頃。
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