箱の中身

 


 
 佐々木ササ
 2004/3/24 (Wed.) 20:30:14
"愛を理解しない魔王はひとりの人間が欲しくなってしまった。
とりあえずさらってくるが失敗して壊してしまう。
愛し方を学ぶために人間に化け、『慈愛に満ちた』牧師の元に行き、教会に居候をする。
何とか秘訣を盗み出したら、あとは殺してしまおう、と魔王は思っている"
 佐々木ササ
 2004/3/24 (Wed.) 20:30:51
じぶんが いちばん されたいことを
相手に してあげるんだ
それが 愛してるって事だろう?

だが

僕にとっての幸福はほんとうに
君にとっての幸福だろうか。
君にとっての苦しみはほんとうに
僕にとっての苦しみだろうか。
僕の痛みを誰も理解せず。
誰の痛みも僕は理解できず。
誰もがこんな一人…独り。

「愛って何だい?牧師様」
 佐々木ササ
 2004/3/24 (Wed.) 20:33:04

「愛するんや、化け物。
…愛さなければ、本当に
こころは、ひとりぼっちの 牢獄に」

愛してどうなる。
愛は、僕を救うのか。
君は、愛することで 救われたのか――――あの時。
 佐々木ササ
 2004/3/26 (Fri.) 09:09:52
この化け物は自分と同じだ

 求めてはいけない
 誰も自分を癒さない
 誰も自分を救わない
 誰も自分を愛さない
 
…それでも 愛することができたなら
何かが、 変わる だろうか?
 佐々木ササ
 2004/3/26 (Fri.) 09:10:16
”教会の牧師は十字を負った咎人でした。
十人助けるために一人を殺しました。
好きな人を救うためにどうでもいい人を見捨てました。
…その価値観。

神の御心には適わなかった”
 佐々木ササ
 2004/3/30 (Tue.) 11:24:17
この
つきつめても つきつめても
どこまでも自分のために
愛する という気持ち。

…救われるはずも無かった

じぶんは この化け物に
神の愛を示せるだろうか。
 佐々木ササ
 2004/3/25 (Thu.) 17:28:18

咎人の聖者。聖書と銃。その二面性。
神の慈悲と、愛と。…二つの救いは啓示された。


愛するか死ぬか?


ひとりぼっちの不死者。
異物を拒絶する人々。投げられる石。
…断罪は 等しく 誰の上にも。
 佐々木ササ
 2004/4/16 (Fri.) 02:33:10
断罪の丘までの道を
礫にあてられながら。

…ねえ、神様は見ていてくださるのでしょう。

良い事をしたら
悪い事をしたら
必ずその分報いがあるのでしょう。

君は神の子だから
神様は見捨てたりしないで
例えば十字にかけられて引き裂かれたって
きちんと生き返るんでしょう。

牧師は笑って返した。

神は苦しみを肯定する。
だから傍観を貫く。
見守っている。そして見殺しにする。
それが神の愛だ。

自分は神のことを愛しているから
それならそれなりの行動をしなくてはいけない。
 佐々木ササ
 2004/4/21 (Wed.) 01:30:43
神の愛とはすなわち
ありのままの自分の肯定。
神への愛とはすなわち
世界に対する諦念。

この二つを同時に成り立たせるということは。

閉じる 切り離す 私は他人と関係無い
神と向き合う その孤独
誰かの為に 苦しんでも
たったひとり で 満たされる。

救いを求め だが 犠牲を望まず。
その矛盾の果てに 
 佐々木ササ
 2004/4/26 (Mon.) 00:45:54
この先が行き止まりだ、ということを
君は身をもって示した。

「お前の求めているものは かけがえのないものだ。
だがこの方法では ダメだった。
自分を置いて、先にいけ。

けして 諦めては いけない」


  ラブ   を。

 佐々木ササ
 2004/5/7 (Fri.) 15:44:58
【裏設定】
・ヴァッシュ:魔王。150年前からラブを求め彷徨うちょっと傍迷惑な存在。二回ほど主要都市を滅ぼしたりしてる。あんまり覚えてない。他者から好かれたい・嫌われたくないがゆえに他人からの借り物のラブ(価値観)に振り回され、大切な人間を自ら失ってしまったことに気付いた彼は自分だけのラブを求めて今までの自分を拒絶する。
・牧師:ちゃんと等身と知性(?)のある人間。「完全なるラブを手に入れることは神の領域であり人である我々には出来ないが、我々はソレに向かって対話と努力を重ねるべきだ」というキリスト的ラブ可謬主義論を唱えていたために、人外を拒絶できなかった。その結果十字に掛けられ魔王のムリヤリの蘇生がたたってぷちと化す。その思想は中途半端にVさんに。
・Vさんまでぷちになってるのは豆の牧師に自分をあわせたため。余剰の力は電子ジャーに。余剰の知性と記憶は黒さんに。(ここだけ設定が何故かピッコロ大魔王)

・全ては ラブのために。

 

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